終活のメリット 空き家再生士が解説

近年、終活という言葉が多くの人々に浸透してきました。終活とは、一般的には自分の最期に向けた準備や整理を行う活動のことと思われがちです。でもこの活動は、単に葬儀の手配や遺産相続の準備だけではなく、人生を見つめ直すことで今をよりよく自分らしく幸せに生きていくためのツールになります。そして自分だけでなく、自分の周りの人までもを幸せにできる活動なのです。そんな終活のメリットを5つ紹介します。

1. いきがいが持てる

終活を行うことで、今までの人生の棚卸しをしていくと、会いたかった人、行きたかった場所、やりたかった事など、たくさんの未来が見えてきます。たくさんの未来にワクワクしながら、生き甲斐を持って生きていくことができる活動が終活なのです。

2. 家族へのラストレター

エンディングノートを書いて、葬儀の手配や遺産相続の手続きなど、家族が後に行うべきことを事前に準備しておくことは、家族への大きな助けとなります。特に突然の事態に直面した際、終活で準備された情報や手配は、家族の精神的・物理的な負担を大幅に軽減します。

さらに、家族にとって急にやってくる身近な人の死。急に判断しなければならないことが山ほどやってきて、ご家族はその時々で、最善と思われる選択をする訳です。でも、亡くなって落ち着いた頃、あの時の選択でよかったのだろうか?もっといい方法があったかもしれない。と思い悩むことが本当に多いです。ここで後悔が残ると、ご家族はその後悔を一生引きずります。

具体的な希望をエンディングノートに書き留めておくことで、自分は最後をこう迎えたいと明確に意思表示ができます。そうするとご家族は、希望通りのことをしてあげられたと納得して最期の時を過ごせます。これにより、亡くなった事は悲しみはあっても後悔は残りません。

このように、終活に取り組むことはご自身だけでなく遺されたご家族にとっても、とても大切な活動なのです。

3. 安心感の確保

終活を通じて、自分の葬儀のスタイルや遺産の分配方法、お金のやりくりなど、自分の人生のこれからを計画することができると、安心して人生を過ごすことができます。

メディアで騒がれている老後のお金の問題も、事前にしっかり計画をしておけば何も不安はありません。

4. 財産整理

財産や貴重品の整理をすることで、無駄な出費を避けることができます。また、適切な形での財産管理や遺言の作成が可能となり、相続の際のトラブルを防ぐことができます。これにより、家族の間での不和や誤解を避けることができます。

5. 社会的な繋がりの再構築

遺言やエンディングノートの作成を通じて、家族や友人、知人とのコミュニケーションが増えます。これにより、社会的な繋がりを再確認し、強化することができます。終活は、自分自身のためだけでなく、周囲の人々に対する思いやりや配慮を形にする活動でもあります。

終わりに

終活は、単なる「死の準備」ではなく、より良い未来を迎えるための「生の準備」です。これにより、日々の生活に対する安心感や充実感を得ることができ、最期を迎える際の心の準備も整うだけでなく、より幸せな人生を歩めるツールなのです。

終活を通じて、今を生きる大切さを再認識し、自分らしい生き方を見つけていきましょう。